今からさかのぼること20年ぐらいになるかな?初めて見た瞬間見たこともない大きさにも驚いたけど
コンプレッサーとエキゾーストハウジングの大きさの差に驚ろきそれはまさしくレースで勝つために生まれてきた
スペシャルターボと呼べる一品だったように感じます。
当時KKKとの一騎打ちの中においてかなりのアドバンテージがあったと思いますが
エンジンがターボに負けていたため、いつもエンジンがブローするという状態がしばらく続きましたが、
それも仕方のないことでNA改ターボ仕様のエンジンですから壊れて当然と言えば当然でした。
こうしてRX6との深い関わり合いが始まったのかもしれません。
某メーカーにて5年間の修行を積ませていただき半ば飛び出すように退社し再びRX6に再会したときは
45万円の値札が付いて身売りされていました。
当時としては大変高額で買えた人はさぞかし懐に余裕のある人だったんではないでしょうか?。
私がこの業界に入って一発目に製作した車両が某ショップ(今では誰もが知っている)のマシンであのH●Sと
やり合っていたことを思い出します。
もちろんエンジン製作は私がしましたが限られた予算の中で健闘したと思っています。ですが、
なにせチューニング業界においてはずぶの素人でEVCすら知りませんでしたからよくあそこまで出来たなと関心してしまいます。(笑)
当時、このエンジンならこのぐらいのターボでいいでしょうと渡されたターボでは容量的に小さく
サチュレートさせてしまったのでターボメーカーになめられたもんだなと感じつつ、精一杯やっていたあの頃を思い出します。
そして次に出会ったのは7M+RX6ツインでした。
この車両製作には自分の持っている全てを注ぎ込み、これがうまくいかなければこの業界で生きてはいけないと
思いながら取り組んでいました。トラムスープラRX6ツイン・・・この車をご存じの方はもうおじさんです。(笑)
このトラムスープラが私のチューナとしてのデビュー作になるわけですが、谷田部において200MPオーバーを果たし、
330Kmを狙っていました。かれこれ平成元年の話ですから13年前のことですね。
残念ながらトラムは無くなってしまいましたが、いまこうしてYSRがあるのも当時の方々の力なくしては存在し得なかったと思い
この場を借りてお礼申し上げます。
トラムが閉鎖し程なくしてYSRを立ち上げましたが、当時はまだ45万円もするターボですから
おいそれと使えるターボではありませんでした。そこで登場するのがTO4Sだったのです。
TO4Sは25万円とリーズナブルでパワーも折り紙付きですからチューニングカーの主流に
なるのは当然だったかもしれません。
しかし、密かにいつの日かRX6を使いテストコースにその勇姿を見せることが出来ればと思い8年の歳月が過ぎてしまいました。
なぜならばシングルとして使うならばRHC7があったためRX6が埋もれて行ってしまったような気がします。
さらには、各メーカーさんからニューリリースされたターボの性能が格段に良くなった事も原因だと思います。
そして月日が流れ、消化不良の日々を送っていましたがRX6に再び出会う日が来たのでした。
RX6はリニューアルされ23万円台で発売され、この値段なら惜しみなく使えると思った私は
車両を物色したのですがそうおいそれと見つかるわけもなく時間だけがすぎて行ったある日
ゼロヨン好きの高●君がMR2をもっと速くしたいとYSRに来てくれました。
これは願ったりかなったりでF1に使われていたターボだから絶対に結果がでるよ!と言って口説き落としました。
結果はもののみごとに当たり、MR2で一番最初に10秒台に入れることに成功しました。
当時の感動は今でも忘れられません。
まあ、今となっては10秒台なんて当たり前のようにでていますがこの通過点にはかなり苦労させられた気がしてなりません。
私にとっていつも節目節目にRX6が私をサポートしてくれている、そんなフレンドリーな関係なんです。
私の心のどこかにRX6はツインで使わなければRX6ではない、と言った偏見があるみたいで
シングルからツインターボへいつか使い切ってやると言う思いが強くなっていったのは言うまでもありません。
ただ、RX6は一番小さくても400psと言われ使い切ったらツインで800psになってしまうことがひっかかたのでした。
なぜならば、そんな馬力をもった車が日常の足として使えるんだろうかと。
常々、チューニングカーはレーシングカーではない。
よれ故に快適装備を外すことなく日常の足として使える。というのがモットーでしたからすごく悩みました。
が割り切るのにはそれほど、時間はかかりませんでした。
こうなったらオーナーと一緒になってやりたい放題やってやれって思うようになり、”楽しければいいじゃん”のマニアックな世界に入っていきました。(笑)
RX6というターボチャージャーは20年という歳月を経たいまでも現役として、活躍していますが
まだまだエンジンがターボを負かしたとはとうてい思えないんです。
かつてたかだか1500ccのエンジンを700ps以上引き出し、
しかも常用ブーストが3kg以上と高くどんな過酷なレースにおいても壊れることなく戦いぬいてきたのですから、
とうてい使い切ったと言えないでしょう。
これからもまだまだ現役としてチューニングシーンを飾ると思いますが、
ターボに負けないエンジンを作ることが出来て初めてRX6のすばらしさが見えてくるのではないでしょうか。